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単焦点レンズ好きな方多いですよね。僕もその一人です。カメラを買った際にセットになっていた標準レンズをしばらく使っていたのですが、その後初めて単焦点レンズを購入しました。
単焦点レンズで初めて撮影した時に衝撃を受けたの今でも覚えています。単焦点レンズって驚くほど綺麗に写真が撮れるんですよね。僕が初めて使用したのはSIGMAの2万円以下の安いレンズでしたがそれでも十分標準レンズより綺麗に撮ることができました。
以降いろんなレンズを試してきました。その中で実際に良いと思った単焦点レンズを紹介します。
単焦点レンズの特徴
単焦点レンズはよく初心者にオススメのレンズと言われたりしますが、その理由は高い描画力と明るいレンズが多いことに起因しています。
単焦点レンズは描画力の評価が高い

単焦点レンズはその名の通り焦点距離が固定されており、ズームが行えません。そのため焦点距離を調整するためにはカメラ本体や自分で動いてカメラと被写体の距離を調整する必要があります。
そう聞くと、ズームレンズの方が使い勝手が良さそうな気もしますが、単焦点レンズはその焦点距離においては圧倒的な描画力を誇るレンズが多いです。ズームレンズでどの焦点距離でも綺麗に撮れるように作るより、特定の焦点距離で最高に綺麗に撮れるように作られてるわけですね。
あくまでも例えで一概には言えないですが、例えばズームレンズで50mmの焦点距離で綺麗に撮れるレンズがあったとしてそれが10万円するとします。単焦点レンズで同様に50mmの焦点距離で同様に綺麗に撮れるレンズがあったとしたらそれは3万円とかで買えたりします。
この説明はちょっとした例え的な話しですが、単焦点レンズはそういう意味ではコスパの良い製品が多いです。
単焦点レンズは明るいレンズが多い

これも描画力の説明と同様になってきますが、こちらは定量的なのでわかりやすいですね。「明るいレンズ=開放F値の小さいレンズ」を指します。
いろんなレンズを見てもらうとわかるかと思いますが、単焦点レンズはF値が1.8とか2.8とか比較的小さい値の製品が多いです。それに比べてズームレンズは開放F値が4だったりそこまで小さい値というのはあまり見かけません。(高級レンズだと普通にあったりしますが、、)
F値が小さいということはそれだけ明るく撮影できたり綺麗なボケを作ることが可能になるため、開放F値が小さいのは言ってみれば良レンズである可能性が高いです。標準ズームレンズとかはF値が3.5とかだったりするので、そう言った人がF値1.8のレンズとか使用するとほんとびっくりするぐらい綺麗に写真撮れると思います。
初心者の方で「自分は写真が下手だ」とか思ってる方は意外と使っているレンズの問題もあったりするのではないかな?とか思ってます。写真が下手とか上手いとかってよりレンズ変えるだけでもっと綺麗に撮れたりするわけです。
Eマウント(APS-C)の単焦点レンズ
SIGMA Art 19mm F2.8
圧倒的に安い価格なのに高画質という初心者にうってつけのレンズがこちら!冒頭で記載した僕が初めて購入した単焦点レンズもこちらになります。買い換えた時は標準レンズが壊れてしまって修理するのに1万円かかると言われ、それだったらもうちょっとお金出して新しいレンズ買おうかなぐらいの感覚で購入しました。

SIGMAのレンズはそのコンセプトに応じて3つのラインで名称がつけられています。「Contemporary」「Art」「Sports」の3つです。本レンズはその内のArtのラインに属しています。
シグマは、すべての交換レンズをContemporary、Art、Sports の3 つのプロダクトラインに集約。
その中でArt ラインは、あらゆる設計要素を最高の光学性能と豊かな表現力に集中して開発、高水準の芸術的表現を叶えます。高度な要求水準を満たす圧倒的な描写性能で、風景、ポートレート、静物、接写、スナップをはじめ、作家性を生かした写真づくりに適しています。作品世界をつくり込むスタジオ撮影や、建築、天体、水中などあらゆるジャンルでの表現にも応えます。
引用:SIGMA:コンセプト
焦点距離が19mmと広角で開放F値が2.8となっています。そのため、風景や料理、スナップなど幅広く撮影が可能です。F値2.8で撮影すればそれなりに綺麗なボケも撮影することができます。

THE一眼っぽい写真をお手軽に撮影したい、かつ価格もできるだけ安く購入したい方にオススメです。
このレンズは焦点距離が異なる製品が展開されており、19mmの本製品の他に30mmと60mmのレンズがあります。既に持っているレンズとの使い分けも考慮する必要がありますが、広角を撮りたいなら19mm、視界と同様の範囲を撮りたいなら30mm、ポートレートやブツ撮りを行うなら60mmがオススメです。SIGMAのArtシリーズは画質に関してはコスパが良いので1本は持っておきたいですね。
SEL50F18
Eマウントのシンデレラレンズ(※)として定番のレンズがこちら!焦点距離50mm(35mm換算で75mm)なのでポートレートやブツ撮りなどに最適なレンズです。F値も1.8と明るいレンズになります。上記のSIGMAはF値が2.8でしたのでそれよりも明るく自然なボケが撮れるレンズになります。

このレンズは後により高級レンズをいくつか購入していますが、未だにいざという時には使用しているほど良いレンズです。50mmという焦点距離はポートレートの撮影に最適なんですよね。10万以下のレンズで50mmという焦点距離においてはこのレンズの描画力はかなりレベルが高いです。
※低価格で高性能、いわゆるコストパフォーマンスの高いレンズを指します。別名撒き餌レンズ。交換レンズの魅力を知って更にレンズを買わせようと各メーカーが出しているレンズです。
SIGMA Contemporary 30mm F1.4
SIGMAのContemporaryシリーズの単焦点レンズです。何と言っても特徴はその開放F値1.4です。F値1.8までであれば割とよく見かけますが1.4はなかなかありません。そのため、このレンズはとろけるようなボケが特徴となっています。
焦点距離は30mmと標準的で使い勝手の良い値なので風景などの撮影からブツ撮りやポートレートまで幅広く利用できます。
僕は後述するSEL24F18Zを購入したため、特徴が似ているこちらのレンズ自体は保持していないのですが、試し撮りをした時によく撮れるレンズであることは確認済みです。標準画角の明るい単焦点レンズを探している方にはぜひ使ってもらいたいレンズです。
作例はこちらをどうぞ
参考 SIGMA Contemporary 30mm F1.4 作例PHOTOHITOSonnar T* 24mm F1.8 ZA (SEL24F18Z)
Eマウントで神レンズと呼ばれているレンズです。カールツァイス製のレンズのため、その描画力は折り紙つき。実際にこのレンズをメインで使用していますが、あらゆるシーンで綺麗に撮影が可能です。

焦点距離が24mm(35mm換算で36mm)と標準画角なので使いやすいんですよね。かつ開放F値が1.8まで行けるのでブツ撮りで背景を綺麗にぼかしたり、F値をあげて風景の撮影なども綺麗に撮影可能です。
全身のポートレート撮影などには向いていないですが、バストアップであればこのレンズはかなり綺麗に撮影できます。

このレンズは自信を持ってオススメできます。(価格が少し高いのがネックですが、、、)
マニュアルフォーカスができる人はオールドレンズと言う選択肢もあり
純正やサードパーティ製のレンズを紹介してきましたが、上記以外で個人的におすすめなのがオールドレンズです。
オールドレンズはフィルムカメラ用のレンズで古いものが多くAFなど最近のカメラの一部の機能は使えないものの安くて味のある写りが楽しめます。
MFでの撮影に興味がある方や安くいろんなレンズを楽しみたい方にはおすすめです。


まとめ
「ミラーレス一眼を購入したものの、思ってたより上手く撮影できない」と感じている方にはぜひ試してもらいたいのが単焦点レンズです。
- 明るいレンズが多く綺麗なボケが撮れる
- 低価格で描画力の高いレンズが買える
別記事でも少し触れていますが、綺麗な写真が撮りたいのであれば、カメラ本体よりレンズにお金をかけるのがオススメです。写真の綺麗さは結構レンズで決まります。またレンズであればカメラ本体を切り替えても使い回しができるのもオススメしている理由の一つです。
カメラ本体は高くなればなるほど撮影可能なシーンが広がったり手ブレ補正が付いたり、いわば綺麗な写真を撮るためのサポートとしての機能が充実していきます。実際に撮れる写真はレンズで決まるわけです。
まだ、単焦点レンズ持っていない方はまずは1本手に入れてみましょう!


