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プロジェクターの選ぶ時の指標の一つとして「明るさ」が重要と前の記事でも記載しました。
プロジェクターの明るさはルーメン(lm)で表現されています。ホームシアター用のプロジェクターは2000lm前後の製品が多いですが、実際に2000lmってどの程度の明るさかわかりにくいですよね。。。
サイトの画像とかはサンプル用だったりして正確な明るさかどうかもわかりません。
そこで僕がメインで使っているプロジェクターで実際にいろんな状況化でどの程度画面が見えるかを計測して見ました。プロジェクターの購入を検討している方はぜひ参考にしてください。
ルーメンって何?って方やそもそもプロジェクターを選ぶ基準などを知りたい方は以前の記事を読んでください。

明るさの指標「ルーメン(lm)」とは?
LEDの明るさの単位になります。照明器具はW数で明るさが決まっていましたが、照明の主流がLEDとなり、W数だけでは判断できなくなったため、ルーメンという単位で記載されています。一般電球の60Wが約810lmと言われています。
プロジェクターとしては1000lmのものから4000lmを超えるものまであります。ホームシアターとして使用されるものには2000〜3000lmのものが多くあります。私が所有しているプロジェクターはホームシアターの入門機と言われるタイプになりますが、2200lmとなっています。
最近人気の格安プロジェクターだとDR.Jというメーカーの製品が2400lmで比較的近い明るさですね。
EPSONやDR.Jのプロジェクターの購入を考えている方の参考になればと思います。
2200lmってどれだけ明るい?
実際に2200lmがどれだけの明るさなのか以下の3つのシーンで実際に観てみました。
- 部屋を暗くした場合
- 昼間に外光が入る場合
- 蛍光灯などの照明をつけている場合
※スクリーンを使用せずに白い壁に対して写しています。壁から2メートルほど離し、80インチ程度のサイズです。
部屋を暗くした場合
ホームシアター用プロジェクターは部屋を暗くして観ることが推奨され、それを前提に作られているのでこれが標準になるかと思います。部屋を暗くする方法はカーテンなどを閉めて外の光が入らないようにして部屋の照明を消した状態です。
この環境化ではかなり綺麗に視聴することが可能です。特にアニメ映画などのコントラストが強い作品に関してはかなりくっきり。ドラマや実写映画で全体的に暗いシーンなどでも部屋を暗くした状態だとかなりはっきり観れます。
テレビと比較すると多少明るさは劣りますが、おそらく多くの人にとっては十分すぎる明るさと感じるほどの明るさで視聴が可能です。

アニメ映画はこんなにくっきり

実写の暗めのシーンでも普通に観れます
昼間に外光が入る場合
部屋の照明を消しているが、カーテンなどを開けている状態で太陽光が部屋の中に入ってきている状態です。
この状態だと明るいシーンやコントラストが強いアニメ映画でないと少し観にくいかなと感じます。もちろん観れないことはないですが、部屋を暗くした場合と比べると明らかに色の薄さが目立ちます。
日中にカーテン等閉めずに視聴したい場合はルーメンの値がさらに高いものを探した方が良いかもしれません。

日差しが左側から入ってきています。全体的にちょっと白っぽくはなりますが、まだ観れる範囲内です。

こちらも同様に全体的に白っぽくなります。
蛍光灯などの照明をつけている場合
あまりこのようなシーンでプロジェクターを使用するかは分かりませんが、照明をつけている場合だと見えないことはないですが、かなり白っぽくなってしまいます。この環境化だと長時間観ると疲れちゃいそうです。。

かなり白っぽさが目立ちます。。。
※映画シーンはこれより見辛かったので、写真すら撮りませんでした。。
明るい部屋でプロジェクターを楽しむならルーメンだけでなくコントラストも重要
今回はプロジェクターの明るさと言う点で各環境下に置いて観やすさを比較しましたが、厳密にはルーメンだけが高くても映像は綺麗に投影できません。
重要なのはコントラスト比
実は綺麗な映像を見るために重要な指標なのがコントラスト比です。
エプソンやソニーなどの大手メーカーが出しているプロジェクターを観ると分かりますが、ルーメンは価格とは比例しませんが、コントラスト比は比例して高くなります。
具体的には以下の2製品
価格は20万円ほど違いますが、ルーメンは100しか変わっていません。
そしてコントラストは60,000から1,000,000に上がっています。
コントラスト比が上がることで明るい部分と暗い部分の明暗差がはっきりするため鮮やかでくっきりとした映像を楽しむことができます。
ルーメンだけが高くても明るくて薄い映像にしかならないわけです。
近年は格安プロジェクターがルーメンの高さで競い合っていますが、正直ルーメンだけ高くても眩しいだけで綺麗な映像とは呼べません。
個人的な感覚で言うとルーメンは3,000もあれば十分です。
2200lmで映像を楽しむための環境
と言っても実際にコントラスト比が高い機種は価格も高いので今回は2200lmと言う明るさで楽しむための環境について記載しておきます。
2200lmの機種の場合、投影している画面に直接光が当たるとかでない限りは日中でも使用は可能かなと思います。ただ、くっきりはっきり観たいのであれば、カーテンを閉めるなり、ある程度外からの光を遮る必要があります。光を遮っている状態であれば、どのような映画でも綺麗に楽しむことが可能です。
また、10万円未満の製品に関しては黒の描画が弱いと言われているため、日中カーテンを開けた状態では暗いシーンなどは少し見辛くなります。。比較的明るい環境で観ることが多いのであれば、よりルーメンとコントラスト比が高い上位機種をおすすめします。
明るさだけで言えば、より安い製品でも2800lmの商品があります。
コントラスト比は劣りますが、明るい環境下でも観やすい機種になると思います。
まとめ
- 直射日光がスクリーンに当たらなければ特には問題なし
- 暗くすればテレビと変わらないぐらい綺麗
- 蛍光灯とか照明つけた状態で観るなら3000lm以上は必要
ぜひ、参考にしてください。
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