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以前に格安プロジェクターや短焦点プロジェクターに付いて紹介してきましたが、今回は充電式で持ち運びが可能なモバイルプロジェクターに付いて紹介していきます。



モバイルプロジェクター選びのポイントとは
モバイルプロジェクターの特徴はなんといっても小型・軽量で持ち運びが容易という点です。
しかし、いくら持ち運びが簡単だからといって機能面(スペック)があからさまに低すぎると、映像自体が楽しめず実用性が無くなります。
そのため、スペックなどでの細かい点を言い出すとキリがありませんが、主に次のような点で選ぶ必要があります。
・解像度
・ルーメン
・コントラスト比
持ち運びが容易であるか
・サイズ
・重量
その他重要点
・バッテリー稼働時間
・OSの搭載有無
・Bluetooth対応有無
どれか一つでも欠けているとなかなか使う気になれないですからね。
モバイルプロジェクターを選ぶ際にはぜひ注意してチェックして欲しいポイントです。
綺麗な映像が投影可能か

モバイルプロジェクターでもまず重要なのがこの点です。
いかに携帯性に優れていようと映像が荒すぎたり、明るさが足りなさすぎてほぼ見えなかったりしたら意味がありません。
「どのような環境でどれだけの映像が投影できるか」は最初にチェックすべきポイントと言えます。
良く明るさ(ルーメン)だけでスペックを判断しているサイトなどもありますが、綺麗な映像は明るさよりもコントラスト比の方が重要となっています。
ホームシアター用のプロジェクターなどを見ていただけと分かりますが、値段差で大きく変わるのはコントラスト比です。
もちろん明るさ自体もある程度はないと映像としては見にくいですが、明るさと同じかそれ以上にコントラスト比もプロジェクター選びでは大事な視点となります。
持ち運びが容易であるか
スマホサイズやお弁当箱サイズなど色々なサイズのモバイルプロジェクターがあります。
どのサイズまで持ち運べるかは個人の感覚によると思うので実際に購入する際には許容できる範囲で選ぶと良いですが、大抵のモバイルプロジェクターは200g〜1kg程度の重量であることが多いです。
直接的に相関があるわけではないですが、スペックが良いものほどサイズや重量が大きいものがあるのでここはどちらかを選ぶ必要があります。
サイズ感が許せるのであれば実際に僕が持っているTENKERと言う中華性の安いプロジェクターも持ち運びが可能と言えますしね。
なのでここに関してはスペックを見た上で「どのサイズまで許容できるか」で選ぶと良いです。
その他重要点
バッテリー搭載かどうかはポイントとして重要です。
ざっくり言うと「野外でも使ったりするかどうか?」です。
ここがイエスの場合はバッテリー搭載は必須です。
モバイルプロジェクターを探している人は多くがバッテリー搭載をイメージしていると思うので今回の記事で紹介するプロジェクターは全てバッテリー搭載のモデルとなっています。
また、バッテリー搭載となると次に重要なのがバッテリーの駆動時間です。
ここに関しては大容量のバッテリーが搭載されているモデルで最長5時間、短いものでは90分程度となっています。
外で映画を楽しむとかだと最低でも2時間程度は連続投影が可能なモデルを選ぶ必要があります。
また持ち運ぶとなると、可能な限り持ち物が減らせるに越したことはないのでそういった点でOS搭載やBluetooth対応といった観点でも見ていく必要があります。
OS搭載であれば、プロジェクター単体で映画の投影なども可能ですが、そうでなければDVD/Blu-rayプレーヤーやFire TV Stick、スマホなどから映像を出力する必要があります。
また、Blutoothも同様ですね。外付けのスピーカーを使用しないのであれば特に問題ありませんが、外でも臨場感のある音楽で映画を楽しみたいという方は外付けのスピーカーが必要となります。
その際にプロジェクターとスピーカーがBluetooth対応であれば無線での接続が可能となるため、コードを忘れてしまったりスピーカーの置き場所に困るといったことが無くなります。
おすすめモバイルプロジェクター
それでは上記のポイントなどを踏まえた上でおすすめのモバイルプロジェクターを紹介していきます。
iOCHOW IO2 ミニプロジェクター
iOCHOWのミニプロジェクターです。サイズはスマホより一回り大きいぐらいのサイズ感で重量も300g程度というコンパクトさ。
それでいて、1400ルーメンに2000:1というモバイルプロジェクターとして十分すぎるほどのスペックです。
バッテリー容量は5,000mAhとなっており、1.5時間程度の連続投影が可能となっています。
映画などを見ようとするとモバイルバッテリーなども別途必要になりそうです。
特徴としては以下の2つが挙げられます。
Android搭載でwifi環境があればすぐに動画が楽しめる

アンドロイドが搭載されているため、YoutubeやAmazonなど動画配信サービスのアプリを入れるだけで即動画を楽しむことができます。
プロジェクターと言えば、DVD/Blu-rayプレーヤーと接続したり、Fire TV Stickを接続して視聴するのがメジャーですが、このこのプロジェクターであればそれも不要で、これ単体で映画などを楽しむことが可能です。
ネット環境が無くてもスマホとのミラーリングなどが可能なため、スマホの映像をプロジェクターに映し出すことも可能となっています。
投影角度が自由自在

画像を見るとわかりますが、投影角度が自由自在です。それこそ90度傾けて天井に投影して寝ながら映画鑑賞も可能です。
他のプロジェクターだと投影角度を調整するために三脚を別途用意してなどの手間があったのですがこのプロジェクターでは不要です。
モバイルプロジェクターとして必要十分なスペックを持ち、プラスアルファで便利な機能がついているような製品となります。
お手軽にモバイルプロジェクターを楽しむことができる製品です。
AODIN モバイル DLPミニプロジェクター
先ほど紹介したiOCHOWよりさらに一回り小さいのがこちらのモバイルプロジェクター。
とにかく小型軽量なのに十分なスペック
コントラスト比は2000:1と同程度ですが、300ルーメンと明るさは劣っています。

ただし、こちらの製品もAndroid搭載でさらに、Bluetoothも対応しています。そのため、スピーカーとも無線接続が可能となっており使い勝手はピカイチです。
バッテリーも5000mAhと先ほどと同じですが、明るさが低いためかこちらの製品は2〜3時間程度の連続投影が可能となっています。
これだけ投影できると映画一本ぐらいなら見れるのでその点については良いポイントと言えますね。
また、台形補正機能もついています。格安プロジェクターとかだと台形補正ついていても15度とかしか補正できなかったりするのですが、この製品は40度まで補正が可能となっています。
さらに最初から付属品として三脚もついているので投影の自由度は高めです。

ただ、なんといってもこの製品は「小型・軽量」が特徴になるのでお手軽にプロジェクターを楽しみたい方には良い製品です。
ASUS ZenBeam Go E1Z
小型のプロジェクターとして人気となっていたASUS S1の最新モデルがこちらの製品になります。
最大5時間の連続投影が可能
手のひらサイズで持ち運びやすさも抜群です。
そのコンパクトさにも関わらず、6,000mAhの大容量バッテリーで最大5時間の連続投影が可能となっています。

明るさが150ルーメンと少し頼りないですが、コントラスト比は3,500:1と小型プロジェクターの中では優秀な数値となっています。
良いプロジェクターになるとルーメンよりコントラスト比の方が高いものが多いですが、ASUSもどちらかと言うと中華性の安い製品と言うよりかはある程度しっかりした作りの製品となっています。
Goodデザイン賞を受賞しているだけあって、デザインも良く、レンズカバーもスライド式になっているなど機能だけでなく見た目にこだわった製品となっています。
自動台形補正機能も付いているなど、映像をより綺麗に写すことに力を入れた製品ですね。
LG PH450UG 超短焦点LEDプロジェクター
続いてLGのモバイルプロジェクターです。
超短焦点対応のハイスペックモバイルプロジェクター
個人的には今回紹介する中では一番のハイスペックを誇っています。
(それだけお値段も少し高いですが)
まず、サイズですが高スペックなだけあって少しサイズは大きく重さも1.1kgとモバイルプロジェクターの中では少し重めです。

ただし、投影のスペックは明るさ450lmでコントラスト比は100,000:1とモバイルプロジェクターの中ではダントツのスペックを誇っています。
それこそ1〜2万円程度の通常のプロジェクターよりも鮮やかな映像の投影が可能となっています。
また、それだけでなくPH450UGは超短焦点プロジェクターとしての特徴も持っており壁から7cm話すだけで40インチの投影が可能となっています。
また、33cm話すと80インチの投影も可能となっており、置き場所を選ばず使用することが可能です。
公式の紹介動画を見るとその特徴が分かりますね。
バッテリー駆動で最長2時間半の連続投影が可能で映画1本見ることもできます。
また、Bluetoothにも対応しているため、ワイヤレス接続も簡単に行えるようになっています。
予算に合って、かつサイズが許容できるのであれば一押しのモバイルプロジェクターです。
OCYCLONE ミニプロジェクター
こちらのモバイルプロジェクターは目立った特徴はないですが、Android搭載かつ、wifi対応、Bluetooth対応と言う使い勝手の良い機能が付いており、投影のスペックも600lmかつコントラスト比が2,000:1とモバイルプロジェクターとしては無難なスペックを誇っています。
4,200mAhのバッテリーが搭載されており、最長約2時間半の連続投影が可能です。

値段も3万円を切る価格帯で安定感のある製品と言えます。
Anker Nebula Capsule Pro Android搭載ミニプロジェクター
モバイルバッテリーで圧倒的な支持を誇るAnkerからもモバイルプロジェクターが発売されています。
Android搭載+360度スピーカーでBluetoothスピーカーとしても活用可能
Android7.1搭載のため、NetflixやYoutubeがこれだけで楽しめます。
また、デザインも注目すべきポイントで円柱型で360度スピーカーを採用しています。
そのため、音質にも定評があり本当にこれ1台だけでプロジェクターとして完成しています。
下記の動画を見るとわかりますが、本当に小さいですね。
かつ明るいシーンでもあれだけ見えるのであれば部屋を暗くすれば鮮やかな投影ができそうです。
映像を出力せずにBluetoothスピーカーとしての活用も可能となっており1台2役をこなす万能な製品です。
大きさは350mmの缶と同程度とかなりコンパクトになっており、バッテリーもプロジェクターとして使用する場合は4時間、Bluetoothスピーカーとして使用する場合は30時間と十分すぎる時間が使用可能となっています。
基本スペックは多少弱いがバランスの取れた良い製品
プロジェクターの基本スペックとしては150ルーメン(コントラスト比は不明)と少し頼りない値ですが、DLP搭載で比較的綺麗な映像を楽しむことが可能です。
実際にAmazonのレビューを見て見てもかなり評価が高いことがわかります。
コンパクトなサイズで多機能、映像も十分綺麗に映る、HDMI接続対応、Bluetooth、Wifi対応、Android搭載など現時点のモバイルプロジェクターの中ではかなり完成形に近いのかなというイメージです。
そのため、かなりバランスの取れた良い製品であると言えそうです。
なお、この製品はケースが付属していないのでベットケースを購入する必要があります。
まとめ
モバイルプロジェクターがあるとキャンプやちょっとした旅行などの時に非常に重宝します。
大画面で映画を楽しむだけでなく、ゲームなどもできるため楽しみ方は自由自在です。
僕は以前に大画面でテレビ電話をしたことがありますが、無駄に盛り上がった記憶があります。笑
活用方法はかなり豊富だと思うので、一台試しに買ってみるのも良いと思います。
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