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色彩検定3級で多くの人がつまずくのが、PCCSの「トーン」です。ビビッド、ペール、ダルなど12種類あり、記号・名前・イメージ・分類をまとめて覚える必要があります。この記事では、トーン図の位置と、白・黒・灰色のどれを混ぜたかの2つを手がかりに、12トーンを整理して覚える方法を紹介します。
トーンとは何か
PCCS(日本色研配色体系)では、色を「色相」と「トーン」の2つで表します。トーンは、明度(明るさ)と彩度(鮮やかさ)を合わせた「色の調子」のことです。同じ赤でも、鮮やかな赤、白っぽい淡い赤、黒っぽい深い赤では印象がまったく違います。この違いをまとめて表すのがトーンです。
有彩色(色みのある色)のトーンは12種類、無彩色(白・灰・黒)は5段階に分けられています。
まずはトーン図で位置を覚える
12トーンは、横軸に彩度、縦軸に明度をとった「トーン図」に並べると、位置関係で覚えられます。
トーン図は、彩度の高さで4つの列に分けて見るとわかりやすくなります。
- いちばん左(低彩度):上から p → ltg → g → dkg
- 左から2列目(中彩度):上から lt → sf → d → dk
- 左から3列目(高彩度):上から b → s → dp
- いちばん右(最も鮮やか):v
どの列も「上から明るい → 暗い」の順です。左の列ほど灰みが強く、右の列ほど鮮やかになります。
12トーンの一覧
| 色の例(赤・青) | 記号 | 名前 | 分類 | イメージ語の例 |
|---|---|---|---|---|
| v | ビビッド vivid | 純色 | さえた・鮮やかな・派手な | |
| b | ブライト bright | 明清色 | 明るい・健康的な・陽気な | |
| s | ストロング strong | 中間色 | 強い・くどい・動的な | |
| dp | ディープ deep | 暗清色 | 深い・濃い・伝統的な | |
| lt | ライト light | 明清色 | 浅い・澄んだ・さわやかな | |
| sf | ソフト soft | 中間色 | 柔らかな・穏やかな | |
| d | ダル dull | 中間色 | 鈍い・くすんだ | |
| dk | ダーク dark | 暗清色 | 暗い・大人っぽい・円熟した | |
| p | ペール pale | 明清色 | 薄い・軽い・淡い | |
| ltg | ライトグレイッシュ light grayish | 中間色 | 明るい灰みの・落ち着いた | |
| g | グレイッシュ grayish | 中間色 | 灰みの・濁った・地味な | |
| dkg | ダークグレイッシュ dark grayish | 暗清色 | 暗い灰みの・重い・陰気な |
- ※ イメージ語は代表的な例です。言い回しは公式テキストでも確認してください
- ※ スマホでは表を横にスクロールできます
覚え方1:記号は英語の意味で覚える
トーンの記号は、英語の頭文字や略語です。英語の意味がそのままイメージ語の手がかりになります。
- v = vivid(鮮やかな)、b = bright(明るい)、s = strong(強い)、dp = deep(深い)
- lt = light(浅い・明るく軽い)、sf = soft(柔らかい)、d = dull(鈍い)、dk = dark(暗い)
- p = pale(薄い)、g = grayish(灰みの)。ltg と dkg は、grayish に light(明るい)・dark(暗い)がついたもの
「ライトグレイッシュ = 明るい灰みの」「ダークグレイッシュ = 暗い灰みの」のように、名前を日本語に直すだけでイメージの中心がつかめます。
覚え方2:白・黒・灰色のどれを混ぜたかで分ける
トーンは、最も鮮やかな色(純色)に何を混ぜたかで、4つのグループに分けられます。
何も混ぜない、最も鮮やかな色。
v
明るく澄んだ色。
b・lt・p
暗く澄んだ色。
dp・dk・dkg
灰みを帯びた、くすんだ色。
s・sf・d・ltg・g
トーン図で見ると、明清色は右上から左上へのライン、暗清色は右下から左下へのライン、中間色はその間にあたります。「dkg は名前に grayish が入っているのに暗清色」という点は間違えやすいので、図の位置と合わせて覚えておきましょう。
覚え方3:色記号の読み方に慣れる
PCCSでは、トーン記号と色相番号を組み合わせて、「v2」「lt8」「dk18」のように色を表します。v2なら「vトーンの色相2(赤)」、lt8なら「ltトーンの色相8(黄)」です。
色相番号は、まず次の4つを押さえると全体の位置がつかめます。
- 2:赤(R)
- 8:黄(Y)
- 12:緑(G)
- 18:青(B)
v トーンは24色相すべてにありますが、それ以外のトーンは偶数番号の12色相で構成されます。
無彩色の5段階
白・灰・黒の無彩色は、明るい順に5段階で表します。
| W | ホワイト | |
| ltGy | ライトグレイ | |
| mGy | ミディアムグレイ | |
| dkGy | ダークグレイ | |
| Bk | ブラック |
トーンを使った配色
トーンは配色の問題でも使います。トーン図上の位置関係で、配色の種類が決まります。
同じトーンの中で色相を変える配色。トーンがそろうので、まとまりやすい。
トーン図で隣り合うトーンを組み合わせる配色。斜めに隣り合うトーンも類似トーンとして扱う。
トーン図で離れたトーンを組み合わせる配色。明度や彩度の差がはっきりして、メリハリが出る。
試験に向けた練習のしかた
- トーン図を白紙に書けるようにする:4つの列と上下の順番を、記号だけで書き出してみる
- 名前 → 記号 → 分類を口に出す:「ダル、d、中間色」のように3点セットで唱える
- 身の回りの色をトーンで言ってみる:服や看板の色を「これは sf かな、d かな」と考える
- 色を見て答える問題で確かめる:試験では色見本を見て答える問題も出るので、記号の暗記だけでなく、実際の色で見分ける練習をする
筆者が開発したアプリ「見て触れて覚える 色彩検定3級対策」(筆者開発)では、トーン図と色相環をタップして記号や色相番号を確かめたり、色を見てトーンを答えるトレーニングをしたりできます。トーン図と色相環は無料で使えます。
まとめ
- トーンは明度と彩度を合わせた「色の調子」。有彩色は12種類、無彩色は5段階
- トーン図は彩度の4つの列で覚える:p・ltg・g・dkg / lt・sf・d・dk / b・s・dp / v
- 何を混ぜたかで分類:純色 v、明清色 b・lt・p、暗清色 dp・dk・dkg、中間色 s・sf・d・ltg・g
- 記号は英語の意味で覚えると、イメージ語にもつながる
図と色見本は画面表示用の近似色です。印刷物の色票とは見え方が異なる場合があります。「色彩検定」は一般社団法人色彩検定協会の登録商標です。

