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マニュアルフォーカスでぼけをコントロール!ミラーレス一眼でのフォーカスの合わせかたと撮影方法を紹介

この記事を読むのに必要な時間は約 11 分です。

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今回の撮影テクニックは「マニュアルフォーカス(MF)」です。

普段写真を撮るときはみなさんオートフォーカス(AF)で撮影されているかと思います。最近のカメラはAFの速度も早いし正確になって来ているので便利ですよね。

ただ、”特定のシーン”やいざという時に役立つのがMFになります。単焦点レンズでF値を解放して撮影している人は思い当たるシーンもあるのでは?

そうです。「前ボケ」や「被写体が小さい」場合などが代表的なシーンに挙げられます。他にもAFが上手く機能しないようなシーンや、そもそもAFが使えないレンズなどを利用する際にも必要となるテクニックです。

テクニックと言っても方法自体は簡単なのでいざという時に使えるように覚えていってください。

マニュアルフォーカス(MF)とは

手動でフォーカスリングを操作してフォーカス(ピント)を合わせることのできるフォーカスのモード設定です。

設定の切り替えはレンズ本体に付いていたり、カメラのメニューから設定したりと機種やレンズによって異なりますが、多くの場合は簡単に切り替えが可能となっています。

マニュアルフォーカスを利用することで意図したところにフォーカスを合わせることが可能になるため、狙った雰囲気の写真が撮影できるようになります。オートフォーカスよりも細かい操作が可能になるため、マニュアルフォーカスが使えるだけで撮影の幅が広がりますね。

オートフォーカス(AF)との違いは

カメラが自動的にフォーカスを合わせてくれるフォーカスのモード設定です。基本みなさんが使用されているのはこちらです。僕自身も普段はAFを利用しています。なんたって早いし正確だし。

ただAFはあくまでもカメラが自動的に判断してフォーカスを合わせているだけなので実際にフォーカスを合わせたい所に合ってくれるとは限りません。タッチフォーカスなどでフォーカスの位置を指定することも可能ですが、場合によっては指定した所に正確には合わないこともあります。

なので基本的にはAFでも問題ないのですが、うまくいかないシーンでは自在にフォーカスの位置をコントロールできるマニュアルフォーカスが必要となります。

「上手くフォーカスが合わない」と諦めていたようなシーンでもマニュアルフォーカスを使えば撮影が可能になります。

MFの利用シーン

主な利用シーンは以下です。基本的にはAFが動作しないような環境やAFではピントが合ってくれない被写体を撮影する場合に利用します。

MFの主な利用シーン
  • 前ボケを撮影する
  • 小さい被写体を撮影する
  • 暗闇で撮影する
  • オールドレンズで撮影する

いずれもAFが迷ったり機能しないシーンですね。

前ボケの撮影

手前のものをボカして奥の被写体を撮影したいのに手前のボカしたいものにフォーカスががっちり合ってしまったりします。オートフォーカスは比較的手前のものにピントを合わせる傾向があるため、前ボケの撮影でフォーカスが上手く合わないことを経験した方は多いのではないでしょうか。

前ボケはちょっとこなれたプロも多様する撮影方法なので綺麗に撮れるようになりたいですよね。タッチパネルでのフォーカス操作に対応している機種であればそこでフォーカスを合わせることも可能ですが、何枚か撮影している内にまたフォーカスが迷子になったりします。

マニュアルフォーカスであれば自分で設定を動かさない限りフォーカスが自動で変わるということはないので集中して撮影が行えます。

小さい被写体の撮影

小さい被写体はなかなかフォーカスが合わずに別の所ばかりに当たってしまうことがよくあります。僕がマニュアルフォーカスに慣れる前に苦戦したのがイルミネーションの撮影です。

電球一つだけを撮影しようとしたのですが、フォーカスが狙った所に全く当たってくれず、撮影にかなりの時間をかけてしまいました。マニュアルフォーカス慣れていたらこのようなシーンでもすぐ撮影できるんですけどね、、、

暗所での撮影

このシーンはカメラの性能がモノを言う所ですが、基本的に暗闇だとAFの精度はかなり落ちます。またはフォーカスがどこにも合わない状態になります。そういったシーンでもマニュアルフォーカスであれば手動でフォーカス位置の設定が可能です。

オールドレンズでの撮影

オールドレンズと呼ばれる古いレンズだとオートフォーカスに対応していないレンズも多くあります。オールドレンズに限らずオートフォーカスが使えない機種とレンズの組み合わせ(マウントアダプダーを介してのレンズの装着)なども対象ですが、その場合はマニュアルフォーカスしかフォーカスを合わせる手段が無いです。

最近流行っているフィルムカメラとかは基本的にマニュアルフォーカスです。僕が持っているOM-20やPENTAX SPなどももちろんマニュアルなのでフィルムカメラに興味があって使ってみたいと言う方はマニュアルフォーカスは練習しておいた方が良いです。

MFの撮影練習方法

マニュアルフォーカスの撮影は至って簡単な3ステップです、

STEP.1
設定の変更
フォーカスの設定をAFからMFに切り替えます。この設定方法はレンズにスイッチが付いていたり、カメラ本体のメニューから設定できたり機種やレンズによって異なります。まずレンズをチェックして「AF」という記述があればそこの設定を変えてください。無ければカメラ本体のメニュー画面から探してみてください。
STEP.2
フォーカスリングを操作する
マニュアルフォーカスに切り替えが完了すると、レンズのフォーカスリングをくるくる回すことでフォーカスの位置が変化することが分かります。ここを操作してフォーカスを合わせたい被写体にピントが合うように調整してください。

STEP.3
シャッターを切る
フォーカスを合わせられたらあとはいつも通りシャッターを切るだけです。簡単ですね!

最初はフォーカスを合わせる操作に時間がかかるかと思いますが、ここは慣れれば割とサクッと合わせられるようになります。これはマニュアルでシャッター速度やF値を合わせるのと似たような感じで撮影すればするほど素早く合わせられるようになります。

やり方さえわかればあとは練習するのみです!

マニュアル撮影のすゝめ、一眼・ミラーレスカメラでより自由度の高い撮影方法を解説

ピーキング表示を利用すると簡単

マニュアルフォーカスでフォーカスを合わせる場合、どこにフォーカスが当たっているかは基本的に目視で判断することになります。

そのため、フォーカスがどこに当たっているかがわかりずらかったり、マニュアルフォーカスで長時間撮影すると非常に目が疲れたりします。

そのため、マニュアルフォーカスでの撮影時には「ピーキング表示」を利用した撮影を推奨しています。

ピーキング表示とは、フォーカスが当たっている部分を強調してくれる機能です。

具体的には以下の図のようにフォーカスが当たっている部分を赤く強調してくれます。

ムヒの輪郭にフォーカスが当たっている状態
ムヒの輪郭にフォーカスが当たっている状態

この場合はムヒの輪郭にフォーカスが当たっていることが分かります。

そのため、フォーカスをもう少し手前に持ってくることで文字にフォーカスを当てることができそうです。

実際にフォーカスリングを少し回して調整してみます。

ムヒの文字にフォーカスが当たっている状態
ムヒの文字にフォーカスが当たっている状態

今度は文字が赤くなりました。そのため、この状態でシャッターを切れば文字にピントがあったくっきりとした撮影が可能です。

遠くにピントを合わせて前ボケさせる時も同様です。

今回は奥にある扇風機にフォーカスを合わせてみます。

奥の扇風機にフォーカスが当たっている状態
奥の扇風機にフォーカスが当たっている状態

奥の扇風機の輪郭が赤くなって手前がボケていることが分かります。

このようにピーキング機能でピントが当たっている位置が視覚的に見えるようにしておくことでフォーカス合わせの練習が簡単に行えるようになります。

AFの場合はフォーカスの当たっている場所がわかりやすいので不要ですが、MFの場合はピーキングを表示させておくと、フォーカスの当たっている箇所が目視で確認可能になるため、非常に便利です。

多くのミラーレス一眼はピーキング表示が可能なため、設定画面で設定を探してみてください。

まとめ:これでピントが合わないとはおさらば

今回のポイント
  • AFが合わせられない時に使用する
  • オールドレンズや組み合わせによってはMFしか使えない
  • MFに設定してフォーカスリングで調整するだけ
  • フィルムカメラの多くはMFしか使えない
  • MF時はピーキングを使うと便利

いかがでしたでしょうか。マニュアルフォーカスを使いこなせるようになればもはやどんなシーン・どんなレンズでも正確にピントを合わせることが可能となります。撮影の幅を広げたいと考えている人やフィルムカメラ、オールドレンズでの撮影をしてみたいという方には必須の撮影方法になるので、ぜひ実際に撮影して覚えてください。

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