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テレビのスピーカーの音質には満足していますか?
テレビの薄型化が進み、それに伴いテレビ用のスピーカーも小型化が進み、通常の視聴には十分なスピーカーが付属していますが、ドラマのセリフが聞き取りずらかったり、映画視聴時にもっとスピーカーに迫力があったらいいのになーと考えたことがある人もいると思います。
そういった方におすすめしたいのがサウンドバーです。
サウンドバーというのはテレビの前に設置するバータイプのスピーカーです。
サウンドバーは設置してテレビとケーブルで接続するだけで使える簡単なスピーカーですが、これを設置するだけで驚くほどテレビの音質が良くなり、セリフやナレーションなどが聞き取りやすくなります。
またサウンドバーはBluetoothでの接続に対応していることが多く、普段のテレビだけでなくスマホで流している音楽をサウンドバーからBGMとして流すといった活用方法も可能です。
※この記事ではサウンドバーとは何かというところから、選ぶ際のポイント、実際のオススメ機種を紹介します。
お手頃価格の製品も揃ってきているので、手軽に試せますね。
サウンドバーとは

サウンドバーというのはその名前の通り、バータイプのスピーカーになります。
従来のスピーカーは左右のスピーカー通しが離れており、バラバラに設置をする必要がありました(※)が、サウンドバーでは、一本のバーの中に複数のスピーカーが組み込まれています。
※2.1chだったら2つのスピーカーと5つのウーファーを別々に設置、5.1chだったら5つのスピーカーと1つのウーファーを別々に設定する必要がある
サウンドバーは手軽に設置できる形状が人気となっています。
また、手軽に設置できるわりには高音質というのも特徴です。
サウンドの技術が発達してきたおかげでサウンドバーの様な形状でも音がこもらずに従来のセパレートタイプのスピーカーの様に音の広がりを感じることができます。
ほぼ同様の製品で、シアター要素を強めたシアターバーというのもあります。
製品としてはほぼサウンドバーと道義で、サウンドバーより重低音を意識した製品が多めです。
テレビとの接続方法は?
製品によって多少形式の違いはありますが、多くのサウンドバーは「HDMI」「光デジタル」「アナログ(35mm)」で接続を行います。
こんな感じのやつです。
どの方法で接続しても問題ありませんが、テレビとスピーカーが「HDMIのARC/CEC」に対応している場合は、テレビのリモコンだけでスピーカーの音量なども操作できるようになるためHDMIでの接続がベストです。
ARC(Audio Return Channel)とは
ARCというのは「Audio Return Channel」の略です。この規格に対応している場合、HDMIケーブルで音声の出力情報をスピーカーに伝えることが可能になります。そのため、テレビのリモコンでスピーカーの音量調整が行えるのが特徴です。
光デジタルケーブルなどは音声情報のみをスピーカーに連動するため、テレビの音量を変えてもスピーカーの音量が変わりません。そのため、テレビとスピーカー両方のリモコンが必要だったんですよね。。
それを解決したのがHDMIのARCです。
これのおかげでHDMIで接続しておけば基本的にはテレビのリモコン一つで音声も操作できる様になりました。
現在は多くのテレビやスピーカーがARCに対応しているかと思いますが、テレビやスピーカーを購入する際には念のためにチェックしておきたいポイントです。
CEC(Consumer Electronics Control)とは
CECというのは「Consumer Electronics Control」の略です。
この規格に対応している場合、テレビの電源のON/OFFに応じて自動でスピーカーの電源ON/OFFが操作されます。
これに対応していないと普段からスピーカーを付けっ放しにしておくか、テレビを見るたびにスピーカーの電源もつける必要があります。
普通といえば普通ですが、ちょっと手間ですよね。。。
ただ、CECは対応してなくてもスマートリモコンとかでグルーピングしちゃえば解決できたりはしますけどね。

Bluetoothスピーカーとしても活用可能

テレビとの接続は先ほど紹介した様にHDMIや光デジタルのケーブルで接続しますが、テレビを見ていない時にスマホやPCからBGMなどの音声を流す際にはBluetoothでの無線接続が行える機種も多いです。
オーディオ用のスピーカーを別で持っている人からしたら特に意味の無い機能ですが、持っていない人にとってはテレビの音声も高音質になってスマホ用のスピーカーとしても使えて一石二鳥ですね。
サウンドバーを選ぶポイントは?
サウンドバー選ぶポイントはいくつかありますが、ポイントは「デザイン(サイズ)」「価格」「サブウーファーの有無」「メーカー」などで選ぶのが基本です。
デザイン(サイズ)で選ぶ
一般的にはテレビの横幅より短いサウンドバーを選ぶ人が多いです。
これは見た目とか置き場の問題になるのでそこまで厳密である必要はありませんが、現在お使いのテレビの横幅を調べておいて、それを基準にするのも良いです。

また、テレビを壁掛けにしている人は壁掛け可能なタイプを選ぶことも検討しましょう。
価格で選ぶ
価格は割とピンキリで、安いもので5,000円程度〜10万円程度まであります。
主流は2〜5万円程度のものが多いです。
この価格を一つの参考にしておくと良いと思います。後ほど紹介する商品も多くが3万円前後です。
サウンドバーに限らずですが、電化製品の機能は価格と比例することが多いので予算にあった範囲で一番良さそうなものを選ぶと良いです。
コスパという点でもそのあたりの価格帯の製品が良さそうですね。
サブウーファーの有無で選ぶ
サウンドバーは製品によってサブウーファーが内臓されているものと独立しているものがあります。
サブウーファーというのは低音専用のスピーカーのことを指しており、これがあるのとないのでは音の迫力が大きく変わります。
サブウーファー独立型
サブウーファー内蔵型
内臓型と独立型のどちらが良いとは一概には言えないのですが、一般的には独立型の方が低音の質が良いとされています。
サブウーファー専用のためだけに一つスピーカーが分けられているので当たり前と言えば当たり前ですが。
テレビでよく映画を見る方や迫力のある音声が好みの方は独立型のものを検討すると良いです。
また、サウンドバー自体にサブウーファーが内臓しており、さらに付属で独立したサブウーファーを追加できる機種もあります。
そのため、「まずはサウンドバーのみ、後からサブウーファーを追加」という様に少しずつサウンド周りを強化することも可能です。
メーカーで選ぶ
既に持っている家電と合わせたい方や好みのメーカーがある方はそこから選ぶのも良いと思います。サウンドバーだと、テレビのメーカーとスピーカーのメーカーからそれぞれ販売されており、製品数は多くあります。

Boseのスピーカーが好きだからBoseのサウンドバーを買う人も多いです。
JBLもしかり。高音質を求める方にはもともとスピーカーを製造しているメーカーの製品もオススメです。
サウンドバーのオススメ機種を紹介
オススメの機種を紹介していきます。
ヤマハ YAS-108
ヤマハの定番サウンドバーです。
「音に包み込まれる体験を再現する」3Dサラウンドの技術「DTS Virtual:X」を採用した機種になります。この技術により、サウンドバーなのにまるで5.1chで再生しているかの様な音に包み込まれる感覚が味わえます。

画像:https://jp.yamaha.com/products/audio_visual/sound_bar/yas-107/index.html
公式のプロモーション動画を見ると機能面がわかりやすいです。
また、HDR/4Kパススルーにも対応しており、HDMI一本でどんな音声でも再生が可能です。
他にもセリフやナレーションが聞き取りやすくなる「クリアボイス」機能や、スマホから操作が可能となる専用アプリにも対応しており、普段のテレビ視聴からスマホ音源の再生まで幅広くこなせます。
HDMI接続でのARC/CECにも対応しており、操作も簡単。壁掛けにも対応しているため、設置箇所も柔軟に決めることが可能です。
また、この製品にはワイヤレスのサブウーファーが付いた別モデルも存在します。より迫力のあるサラウンドを楽しみたい方にはこちらがおすすめです。価格も1万円程度しか変わらないのでお得感があります。
スピーカー自体は旧モデルにはなりますが基本的な仕様は同じなので、こちらの製品でも音に包み込まれる感覚を味わうことが可能です。
古くからサウンドバーを開発・発売しているヤマハの技術が詰まったオススメの製品です。
SONY HT-S200F
コンパクトサイズのサウンドバーならBoseと並んでこれがオススメ!
原音を忠実に再現する「S-Master(TM)」を搭載し、臨場感豊かなサラウンド相場を生み出す「S-Force PROフロントサラウンド(TM)」の技術が使用されています。
他社製品だと、サラウンド相場は壁を使って音を反射させることを利用していたりしますが、SONYでは独自の処理を行うことで壁の影響を受けません。
そのため、部屋の形状の影響を受けにくくすることを可能にしています。

ARC/CECにも対応し、テレビのリモコン一つで操作が行えます。
また「Bluetoothスタンバイ機能」により、スピーカーの電源をOFFにしていてもBluetooth接続から電源をONにすることが可能となっています。
機能性も兼ねたコンパクトなサウンドバーを探している方にオススメです。
Bose Solo 5 TV sound system
商品名の通り、テレビに特化したサウンドバーです。
セリフやナレーションが聞き取りやすくなる「ダイアログモード」によりテレビのスピーカーでは再現仕切れていなかった繊細なサウンドを提供します。
Boseが長年スピーカーの開発で培ってきた技術が使われているため、たったの55cm幅のスピーカーで高音質の再現が可能となっています。

テレビとの接続はケーブル1本のみ。Bluetoothにも対応しているため、スマホから無線で接続して音楽を楽しむことも可能です。
手軽にBoseの高音質を楽しみたい方にオススメの製品です。
パナソニック シアターバー SC-HTB488
独立型のサブウーファーがついたシアターバーです。
シアターバーという名称の通り、映画を意識した作りにはなっていますが、基本的にはサウンドバーと変わりません。

サブウーファーが独立しているため、迫力のある重低音を楽しむことが可能です。サブウーファーはワイヤレス接続のため、配線等を考える必要もありません。
ARC/CECにも対応しているため、テレビのリモコンでの音量操作や、テレビの電源と連動してスピーカーの電源のON/OFFが可能です。
JBL BAR 3.1
JBLのサウンドバーも独立型のサブウーファーです。
また、あまり他のメーカーが出していない3.1chが採用されています。(左右のフロントスピーカー+センタースピーカー+サブウーファー)

センタースピーカーが採用されているため、音に安定感があり、セリフやナレーションが聞き取りやすいという特徴があります。
スピーカーの最大出力は450Wとなっており、他社の製品が100強であることを考えると圧倒的なサラウンドの表現できます。
4K Ultra-HD規格にも対応しているため、最新の4Kコンテンツの音声を劣化させることなく再生することが可能です。
まとめ
今回紹介した製品はどれもテレビとはケーブル1本で接続が可能な設置が簡単なタイプばかりです。
テレビや映画の視聴だけでなく、スマホでのBGMの再生にも利用できます。どの製品も価格やサイズからは想像できないほど満足度の高い音声が楽しめます。
製品情報を簡単にですが、一覧でまとめておきます。
YAS-108 | HT-S200F | Bose Solo 5 TV sound system | SC-HTT488 | JBL BAR3.1 | |
メーカー | ヤマハ | ソニー | Bose | パナソニック | JBL |
構成 | 2.1ch | 2.1ch | 2.1ch | 2.1ch | 3.1ch |
出力 | 120W | 80W | 記載なし | 200W | 450W |
サイズ(mm) | 890W×53H×131D | 580Wx95Hx64D | 548Wx70Hx86D | 853W×60.5H×90D | 1018W×58H×78D |
サブウーファー | 内蔵 | 内蔵 | 内蔵 | 独立 | 独立 |
特徴 | 4K対応/ARC/CEC | 壁掛け/ARC/CEC | – | ARC/CEC | 4K対応/壁掛け/ARC |
Bluetooth | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
価格 | 約28,000円 | 約22,000円 | 約33,000円 | 約28,000円 | 約58,000円 |
どれを選んでも間違いないと思いますので予算やサイズ感などを目安にしてください。
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我が家では地上波をほぼ見ないということもありテレビを置いていません。

